どこにいても自分らしくいられる服。多様化するライフスタイルの中、人や場所に左右されず自分らしく生きるための服。


Designer/比嘉一成さん -Issei Higa


ー HIGAのコンセプトは?

「どこにいても自分らしくいられる服」です。実は僕自信、スタイルに自信がなくて…。おしゃれをすると楽しいはずなのに、サイズ感が気になって長時間着ていられなかったり、少しでも擦れるとイライラしてしまったり。伸び伸びと自然体で着用していられるのが良いですし、着て疲れるようなものは作りたくないと思っています。スタイリッシュに見えるけど、ストレスを感じずリラックスして長時間でも身につけられるものを作り続けたいです。



ー この世界を目指そうと意識し始めたのはいつ頃からでしたか

小さな頃からファッションに興味があって、中学生の頃から古着屋巡りをしていました。宝探しをしているみたいで、夢中でした。着飾ることで周りの反応が変わることが面白いと思ったし、20代になってからは本気で洋服の道に進もうと決断しました。県外の大学へ通っていましたが、「一生懸けられる仕事」と考えた時に「手に職をつけたい」と思い、文化服装学院に進みました。




ブランドを立ち上げるまでの経験と「COVER」から「HIGA」への改名の理由は

「デザイナーになりたい」という思いは学生の頃からありましたが、ブランドを立ち上げるノウハウがありませんでした。専門学校卒業後は本土に残って、工場のあるアパレル会社で働きました。東京とニットの産地である新潟で修行して、沖縄に戻ったのは2009年です。それから2ヶ月でブランドを立ち上げました。ブランドの構想は温めていたので、迷いはありませんでした。

2009年にCOVER(カバー)という名前でブランドを立ち上げ、2015年にHIGA(ヒガ)に改名しました。世界に向けて発信していくとなった時に、自分の名前をつけることでアイデンティティーを示せると思ったんです。

ー ファッションの発信地でもある東京ではなく、沖縄という土地で活動していく道を選んだのでしょうか

沖縄で生まれ育ったせいか、地に足がついているような感じがするんです。沖縄は自然との距離が近いので、那覇のような都会でさえも自然が近くにあるところが良いですね。普段は都会で活動していても、OFFが必要な時にはすぐ海に行けるという環境は、素晴らしいと思います。簡単にONとOFFの切り替えができるところが魅力です。東京では、それは難しいことではないでしょうか。

ーインスピレーションの源を教えてください。

日常生活のどんなところにも転がっていると僕は思っています。僕はファッション専門学校の講師をしている時期があったのですが、生徒たちにもそう伝えていました。例えば、紙をクシャっと丸めたとします。そこからもヒントを得られることがあるんです。朝焼けや夕暮れ時の雰囲気からインスピレーションを受けることもあります。僕は天才型ではないので常に考えていて、ふとした時に繋がることがあるので、思うことがあった時にはすぐメモしています。

ー楽しいと感じる時は?

想像したものが形になって見えはじめた時や、想像していた以上のものが仕上がった時は嬉しいです。“楽しい”より“辛い”“苦しい”ことの方が多いですけど、人が喜んでくれると嬉しいし、やっていて良かったと思います。



近年、ファッションに対する価値観の変化の中でブランドが強みとして大切にしていることは何ですか

洋服が簡単に作れるようになったこの時代は、素人と玄人の境目がわかりづらくなっているのが現状です。ですが、僕が大切にしているのは“簡単にできる洋服を作る”ことではなくて、技術や見えないテクニックを入れること。見た目で気付く素晴らしさもあれば、実際に身につけてみて初めて気づく素晴らしさもあるんです。本物のブランドと呼べるものには、それが備わっていると思っています。

ーアパートメントオキナワに期待すること。

アパートメントオキナワはいろいろなブランドが集まってひとつのチームになっていると思うので、自分も含めてもっと力を付けていき、沖縄だけにとどまらず世界基準を目指していきたいです。ファッションで沖縄を元気にしていきたいです。

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