キャンパスに描かれた沖縄の色彩を生地に転用することで生まれ変わる、ワンピースやスカートなどの衣類からバックなどの小物たち。そこにいた色彩が形を変えて動き出す。「花を纏う」沖縄発のテキスタイルブランド。
Manager/大坪なおさん -Nao Otsubo
ー テキスタイルブランドを始めたきっかけを教えてください
ギャラリーをオープンしたのは2012年なのですが、テキスタイルを始めたのは2015年ぐらいからなんです。リーさんはそれまで絵を描いたことはなかったのですが、ある時にオリジナルグッズのお店に入ったら手描きのTシャツを見かけて、そのTシャツに衝撃を受けたんです。それで「絵を描いてみたい」となって…。Tシャツのデザインから始めました。
ー ブランドのコンセプトを教えてください
taionの意味は体の体温からきています。沖縄って日差しが強くて、海も花も色彩が鮮やかですよね。そんな沖縄の温度を感じられるブランドにしたくて。
ー どのように制作されているのですか?
原画を描いているのはリーさん(夫)で、私がテキスタイルを制作します。テキスタイルは手書きで描いたものをグラフィックに起こしています。
ー 自然をモチーフにすることが多いですか?
そうですね、本土ではあまり見ることのない沖縄の植物をモチーフにすることが多いです。沖縄で感じる色彩やコントラストが創造力を引き出してくれたり、高めてくれて、そのことが「沖縄っぽい」に繋がるのかもしれません。
車を走らせていてキレイな花が目に入ると、車を停めて写真を撮ることもあります。写真に撮って、その2〜3ヶ月後には新作になります。今までは花が多かったのですが、今年は海をモチーフにした新作も出してみたいですね。
ー あなたにとって良い柄とは?
テンションが上がるもの!作り上げた時に私のテンションが上がって、実際に洋服や小物になるとお客様のテンションが上がって…。そしてお客様が嬉しそうにしている顔をみて、また私が喜ぶ、みたいな(笑)。幸せのローテーションですね。
ーブ ランドをやっていて良かったなと思うことは?
毎日やりがいがあって楽しいです。自分が作り上げたものをお客さんが喜んでくれる瞬間がとても幸せですし、「続けていて良かった」と思います。
ー 今後はどんな風に展開していきたいですか?
“テキスタイルブランド”ということでやっていきたいのは変わらないのですが、生地や柄を描く際、今までは手描きでした。これからはグラフィックにも挑戦していきたいですし、ライフスタイルのアイテムもどんどん展開していきたいです。
ー アパートメントオキナワに期待すること
沖縄の新人と大御所が同じチームに入っているので、先輩方に相談しやすいところがいいですね。個々では難しい県外進出も、チームになることでチャンスが出てきますし、いろんなブランドがひとつに集まっているので、お客様にとっても魅力なのではないでしょうか。