「serumama」とは、沖縄の古い言葉で「火の神(ヒヌカン)」のことです。沖縄の多くの家庭では、台所に火の神を祀っています。全ての大自然の神への窓口として感謝を捧げ、家族の健康や安全、厄払いなど祈願します。

CEO/鈴木修司さん -Syuji Suzuki


ー serumama(セルママ) のコンセプト

「すこやかな暮らし」をテーマにしたアイテムを提案しています。自然の大きな環の中に繋がりを感じながら、一日一日を大切に、丁寧に暮らすお手伝いができれば…と考えて作られています。セルママは、沖縄の古い言葉で「火の神(ヒヌカン)」のこと。火の神は昔から沖縄の各家庭で台所に祀る神様で、家の出来事や家族の安全などを報告したり、祈願したりします。そうした祈りの習慣のように、すこやかな暮らしを願って商品を開発しました。


ー ブランドを立ち上げたゆいまーる沖縄の設立ストーリを教えてください

先代社長 故玉城幹男の「沖縄を自立させたい」という思いから、沖縄の宝物を発信する地域商社として1988年に創業しました。玉城は創業前に上京し、沖縄の人々が“沖縄出身”ということで差別を受けている現状を目の当たりにし、沖縄を自立させるための手段として企業経営という道を選んだのです。
会社設立18年目、50歳を迎えた玉城に癌が見つかり、約1年の闘病生活の後に亡くなりました。その後を継いだのが私です。ゆいまーる沖縄は今年で32年目を迎えました。玉城の思いを引き継ぎ、しかし手法は新しくしながらゆいまーる沖縄を経営しています。




ー二代目として引き継ごうと決意した思いとは

沖縄に移住し、アルバイトとしてゆいまーる沖縄に入社しました。最初は商品の箱詰めや事務仕事をしており、「単純作業が好きなのだ」と気づきました。それから営業を経験し、ビジネスの勉強をし、正社員に。30歳の時に代表を引き継ぎました。不安はありましたが、ゆいまーる沖縄を存続させたかったのです。


ーゆいまーる沖縄にとって工芸品の価値をどう捉えていますか

その工芸品が生まれた地域のエッセンスが詰まっているところだと思います。地域の自然や歴史、ライフスタイル、価値観などが落とし込まれているので、使うことで地域の魅力を感じられる。それが工芸の価値や魅力だと思います。

−その魅力ある工芸に若者にも興味を抱いて欲しいのですが、今の現状では後継者不足とも言われています。この状況を変える為に必要な考えとは

「モノづくりが好きだからやっている。お金のためではない」と言う作り手の方もいますが、モノ作りだけでは食べていけず、ダブルワークをしなければ生活できない…という状況では、目指す若手がいなくなってしまうのは当然です。未来を背負っている子どもたちが目指したいと思えるように、生業として生きていけるような仕組みづくりをしていかなければなりません。



ーその仕組み作りとして自社の流通だけではなくモノ作りに携わる方々との取り組みもされていますよね?


現在は沖縄県立芸術大学や県内外のデザイナーなどとコラボして、沖縄のデザインを生かした紙布雑貨を開発したり、工房支援、作り手の人材育成のお手伝いをさせていただいています。
私は、作り手の多くは仕事と収入が見合っていないと感じ、「工芸品の付加価値を高める努力がもっと必要だ」ということに気づきました。今後はモノの価値をもっと引き出し、作り手と売り手の両方が利益を取れる仕組み作りをしていきたいです。
流通だけにとどまらず、沖縄の文化的価値を創造・発信して、沖縄の持つ価値観を提供し、社会課題を解決する企業を目指していきたいです。


ーこれからの時代、工芸に必要なことは?

伝統を継承することは重要だと思いますが、40年前に伝産法(伝統的工芸品産業の振興に関する法律)ができ、最近は特に“守り”に入っているように感じています。必要なのは革新ではないでしょうか。今からの時代は、ものづくりだけに執着していると厳しいかな、と思います。未来に残すためには“モノ作り”という領域を越えて、様々な分野と繋がり、他の要素を掛け合わせる事で、付加価値を上げたり、新たな価値創造ができると思います。


ー アパートメントオキナワに期待する事とは
違う分野の繋がりによって、新しい価値が生まれると思います。沖縄のブランドを国内外へ発信していくならチームでいく方が表現も広がって、個人で発信するよりも認知度もあがると思いますし。面でいけるのが魅力ですね。

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