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「琉球の宝石」を意味するジョイア・ デ・レキオ。諸外国に認められた「レキオ」の存在を、伝統の琉球ガラスの技法を使い現代風にアレンジしたジュエリーブランド。

Jewelry Designer/稲嶺佳乃さん -Yoshino Inamine

ーJÓIA DE LEQUIOというブランドについて

レキオというのはポルトガル語です。かつてポルトガル人が琉球のことをレキオと呼んでいました。そしてジョイアは宝石。つまり“琉球の宝石”という意味です。伝統の琉球ガラスの技法を使って現代風にアレンジしたジュエリーは全て職人の手で作られた一点ものです。お店には、“自分らしさ”を大事にされている30〜60代の女性が、県内だけでなく県外からも来てくださいます。

ー 琉球ガラス×ジュエリーが生まれたきっかけは?

もともとガラスを販売していました。その時に「琉球ガラスのジュエリーはないのですか?」と聞かれることが多くて、その度に「ないんです」と答えていたんです。ですが、ある時あるお客様から「ヴェネチアンガラスのジュエリーはあるのにね」と言われてハッとしました。「できないのではなくて、やっていなかったのだ」ということに気づきました。お客様のひとことがきっかけになり、今があります。
私自身も「いろんなTPOで琉球ガラスを身につけられたら良いな」と思いましたし、琉球ガラスを沖縄旅行のお土産ではなく、自分の日常使いに買ってかえってほしいと思いました。

ー 琉球ガラスの魅力について

人間が皆それぞれ違うように、同じガラスを使って同じように作っても、瞬間瞬間の息の吹き方が違うだけで全然違う仕上がりになるんです。唯一無二。奥が深いです。



ーブランドのコンセプトを教えてください

「自分らしくあるために」ということをコンセプトにしています。ジュエリー作りに使う琉球ガラスは一つ一つ形や色味が異なるんです。同じ人間なんていません。「誰にでもコンプレックスはあるもので、自分の良さは自分では気づきにくいものです。自分が悩んでいる部分も、ある人から見るとチャーミングに見えたり、個性的で評価される部分だったり、ということがたくさんあると思うんです。ですから、ありのままの自分を好きになってもらって、その中でファッションを楽しんでもらいたいなぁ、と。



ー JÓIA DE LEQUIOインスピレーションの源は?

ファッションや、紅型、沖縄の自然に「こういうジュエリーを添えたら映えるだろうな」と思う、好奇心からです。日本人って黒やモノトーンの洋服を選ぶ人が多いですね。その中でジュエリーが品良く輝き、自分らしさを表現できる存在になってくれたら嬉しいです。

ー 今後の展望は?

琉球ガラスは沖縄を反映しているものだと思っています。身につけることで、県外や国外に住むいろんな国の人たちに知ってもらえると嬉しいです。琉球ガラスを通して沖縄を見たり、沖縄を通して琉球ガラスを知ってもらうことができれば幸せです。



ー アパートメントオキナワに期待すること 

沖縄は独自の文化が栄えた場所だと思っています。いろんな作家さんがアパートメントオキナワを通して、沖縄を発信していってほしいです。沖縄のファッションが文化がきっかけで、沖縄観光に繋がっていくこともあると思いますし、どんどん輪が広がっていってほしいですね。