日常服としてのシャツ。

 

僕はほぼ毎日、あらゆるシチュエーションにおいて、自前のレキオシアンの白シャツを着ています、シャツ人間です。自ら作っている服の点検の意味もありますが、襟付きの方が仕事やハレの日にも対応出来るので、スタイルを一定に保てる点が気に入っています。
シャツ人間になって、かれこれ5、6年になります。かつては特別必要がなければ、かしこまったシャツは着ることが少なかった。それはフォーマル系のスタイルが嫌いと言うわけではなく、単純にアイロンがけなどのケア が面倒臭かったからです。
アイロンがけに限らず、テロンとしたレーヨンなどの素材や、化繊、麻系など、どうやって洗っていいのかも、よく分からず、敬遠していました。接客をしていると、そう言った方も多数いる事に気づかされます。
なので、そう言った事を気にせず、大雑把にあつかっても、くたびれず、使い込むほどに味わいの増す様な、服を作ろうと心掛けています。

かしこまって見えても、ケアは楽

シャツ人間が、この沖縄の風土で毎日シャツを着るために、これは必須です。

 

 

ガシガシ洗ってノーアイロン、その上、乾燥機も⁈

 

僕のデザイン企画している『レキオシアン』は、かりゆしなどメンズレディースのシャツ専門ブランドですが、全てのアイテムが洗いざらしで着れる服をうたっています。もちろんパリっとアイロンをかけてもらってもGOODですが、自然なシワやヨレが、だらし無くならない様な素材選びをする事で、ケアが楽で見た目も良くなる様に工夫しています。
それともう一つ僕が個人的にやっているのは、タンブル乾燥です。これは、推奨はしていませんが、タンブル乾燥機を使用したとしても、初回2%ほどの縮みはあるものの、全く問題なく日々着用しています。
衣類乾燥機の普及に伴い、2016年に洗濯ケアラベルの記載情報に、タンブル乾燥機の表記が必須になりました。しかしながら、こんなデータがあります。

  • 衣類乾燥機付き洗濯機の普及率60%
  • しかしながらその内、60%は乾燥機能を使用していない

実にもったいない。しっかりした知識があれば、タンブル乾燥に耐える製品も多くあります。僕の場合極端かも知れませんが、持っている服は100%乾燥機を使用しています。
僕達はプロとして、素材の特性を知る必要がありますが、ユーザーとしては、服それぞれの素材特性に合わせ、洗濯や乾燥の方法を判断するのは面倒臭い。全てのユーザーに素材や服の知識を持って!って言うのは押し付けとも言えるので、

大雑把に扱ってもヘコタレずにキマる

そんな服でありたいですね。作り手として、様々に検証し、熟慮を重ねます。天然素材でも洗いざらしで着られる、いざとなれば、タンブル乾燥にも耐えうる服。それが、現代沖縄の日常服に必要な事だと考えています。
タンブル乾燥機に関しては、まだまだ検証が必要なので、今の所は推奨していませんが、今後使用可能と表記出来る様にして行きたいと思います。

乾燥機って大丈夫?

衣類乾燥機に関する情報ももう少し詳しく書いてみます。日本では外干しする習慣が根強いため、あまり衣類乾燥機に良いイメージを持っていない方も少なくないのではないでしょうか?特に縮みを心配し、使用をためらうかと思います。でも、ひと昔前の服と違い、チンチクリンに縮んだりしません、滅多な事がない限り。生地も衣類乾燥機も進化しています。
夫婦共働きで、家事洗濯が一苦労です。崩れやすい沖縄の天気、外干した洗濯物が雨に濡れるなんてこともしょっちゅう。そんな時、衣類乾燥機は強い味方です。ガス乾燥機の熱量やコストは優れていますが、最新のヒートポンプ式の電気衣類乾燥機も十分に洗濯物が乾きます。
外干し以外の方法では、衣類用の除湿機を使った部屋干しや浴室干しがあります。特に沖縄では実践されている方も多い様です。この乾燥方は、衣類にとってはダメージも少ないので最も良い方法ではないかと思いますが、洗濯乾燥機は干す作業が簡略化されるので、その点では魅力的です。メリットをまとめると、以下の点があげられます。

  • 2時間半ほどで、洗濯から乾燥まで仕上がる
  • 衛生的
  • 紫外線に晒されない(衣類は日光に弱い)

圧倒的時短になるのはもちろんですが、外干しは意外とリスクも多いのです。外気の微細なホコリを吸着する恐れがあるのと、何と言っても日光の紫外線は色褪せの原因にもなり、生地そのものも傷めてしまいます。そう言った事からも、もっと衣類乾燥機を見直し評価してもいいと思います。
コストをはと言うと、以下のデータがあります。

  • 洗濯乾燥機(ドラム型ヒートポンプ) 約23円  約98分
  • ガス乾燥機 約40円  約50分

毎日3回使ったとしても、月に¥4,000もかかりません。
今までは、電気式では乾かないというイメージがありましたが、最新のヒートポンプ式はしっかり乾きます。その上、コストも安く申し分なし。温度も低温なので、もしかしたらこちらの方が服に優しいかも知れませんね。

ライフスタイルと共にある日常服、そして超日常服へ。

天然繊維、化学繊維、綿、麻、レーヨン、ポリエステル、それぞれの糸素材の特性があり、織り方、編み方の仕上げで更に多様な機能や表情を持った生地となります。そしてまた様々な形と完成する服達。その中から好みを選りすぐり、大事に長く着て行きたいですよね。
洗濯機などの家電や洗剤がどんどん進化していく様に、高機能素材も多く開発されています。吸湿速乾性のある生地や伸縮性のあるもの、快適かつケアも楽なものもあります。一方で、昔ながらの天然素材や天然の染めにも、科学的に理にかなった機能や、他に代え難い風合いがあります。それらの良い所を余す所なく、現代のライフスタイルに取り入れて、もっともっとファッションを楽しみたい。
ベッドからアウトドア、そしてパーティーまで一貫して着れる様な、そんな超日常服があったら面白いだろうな〜。これからも服作りを通して、ライフスタイルを研究して行きたいです。自分自身を実験台にしながらね。

服はじゃんじゃん着てなんぼ!

<3年間ガシガシ洗って乾燥機にかけ倒した、レキオシアンの定番オックスシャツ。>

<自社工房でシルクスクリーンプリントした柄は、着込んでもくっきりしています。まだまだこれからも、着込んで行きますよ!>

ーこのジャーナルは レキオシアン 名嘉太一が執筆しましたー